私(LEUTNANT NIKI)は1977年4月から1980年6月まで、仕事でロンドンに住みましたが、 その時に鑑賞したオペラ・オペレッタの思い出を、コヴェント・ガーデン王立歌劇場での 公演を中心に纏めてみました。
題して、この題名の由来は、ヨハン・シュトラウスが渡英した時に、街角の歌の旋律を 借りて作曲した下記のワルツに拠ります。
話題は時にはコヴェント・ガーデンを離れて、ヴィーンとかバイロイトやその他の大陸 各地に飛んだり、イングリッシュ・ナショナル・オペラやサドラーズ・ウェルズ劇場や グラインドボーン・スティヴァルに逸れたり、話の繋がりによっては大きく時系列から外れ たり、ダッチ・ロール飛行みたいになります。
三大テノールの登り調子の姿とか、欧州大陸の大劇場で今ではヴェテランの域に達した 英国系若手の台頭の姿とか、共同演出の新演出がイタリア側のストで出来なくなってしまって、 急遽演目差し替えの結果がクライバーとドミンゴの『オテロ』だったとか、面白い話も幾つかご紹介できます。
それはそれとして、1970年代終わりから80年の前半にかけての3年間の、ロンドンを中心とした ヨーロッパの音楽シーンを、名歌手・名指揮者・名演出家の思い出などに加えて、 私の生活体験を時にはチョット絡めつつ、個人的思い入れたっぷりに、甚だ主観的に綴ってみようと思います。
では、取り敢えず数回分を書き込みましょう。その後は出来るだけ間を置かずに連載します。 回数は、いろいろあって160回程度となりますので、途中お見捨てなく、宜しくお付き合い下さい。